職場で泣くということ ~会社の本質が見えた出来事~
今日、ある出来事があって、ふと昔のことを思い出しました。
過去の苦い経験談です。
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職場は仕事をする場所です。
泣く場所ではありません。
いまも、その考えに変わりはありませんが
そんな私も職場で泣いたことが過去に2回あります。
1回目は20代。
同僚(複数人)に理不尽な嫌がらせをされて
トイレで一人になったとき、くやし涙が出てきました。
職場で泣くという行為=迷惑極まりないという考えだったので
自分としては何事もなかったかのようにトイレから出て行ったつもりですが、
同僚には気づかれていたかもしれません。
2回目は30代。
当時、管理部の部長職になっていた私は
問題を起こした従業員の親御さんに
事情を説明しなければならない状況に直面し、電話をしました。
事情をきいたお母さんはしばらく黙り込み
電話越しに泣いているのが伝わってきて、
申し訳ない気持ちにさいなまれ、涙が出てきました。
仕事は淡々とこなす方ですが、この時ばかりは機械的になれませんでした。
目の前には部下がいたので、気づかれていたでしょう。
(会話の内容を聞いていたので泣いた理由も察していたと思います)
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会社勤めをしていれば、いろんなことに直面します。
聞きたくないことが耳に入ったり、
嫌な気持ちになることもたくさんあります。
だから、何があろうと泣くことは許せん!というわけではありません。
そういうときもあります、私のように。
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忘れたくても忘れられないこの2回。
その会社の本質を、まさに身をもって思い知らされた出来事でした。
でも、できればこんな経験はしたくないですよね?
どちらも会社として正常に機能していれば未然に防げたことです。
組織は従業員ひとりひとりが支えています。
従業員がくやしくて泣いたり、
悲しくて泣いたりする職場ってなんなんだ!?
というのが起業した理由の1つで、今となってはこの苦い経験も糧になっています。
この先3回目があるとしたら、その時はうれし涙を流したいです。